地方都市が魅力的になる3つのポイント

いきなりこのようなタイトルで書くと、何を言ってんだとお叱りを受けるかもしれない。
と言うのはこのテーマに関しては、今までさんざんと多方面の識者の方が論じてきた内容だからである。

しかしながら、全国のお菓子屋さんを巡っている中で、肌感覚で明らかに変わってきた地方都市や田舎の魅力ある要素について少しお話ししたいと思う。

大都会とは言わずもがな首都圏、そして大阪や京都を中心とする関西圏、そして名古屋を中心とする中京圏などが挙げられるだろう。
その他に札幌や福岡といった中核都市もそうかもしれない。

しかしインバウンド旅行でこのところ高い人気を誇っているのは、それら以外の地方にシフトしつつあると言うのは、皆様もご存知のことだと思う。

日本の田舎がすごく良いと言う話は、SNSを通じて世界中に発信され、それに気がついた日本人もこぞって出かけるようになった。
理由の1つは海外旅行があまりにも為替の影響で高額になってしまったことなどが挙げられるが、久しぶりに行ってみた田舎の場所でこんなにも魅力がアップしていたとはと驚いて、その後リピートを続けるなどと言うこともあるようだ。その証拠に本年度中の行楽シーズンのタイミングで宿やレストランなどを取ろうとすると、かなりの確率で既に予約が埋まっていると言う事態に直面するだろう。ぜひ調べてみていただきたい。

そんな理屈というか現実から何が地方都市や田舎の魅力を上げている要素となっているかについて申し上げてみたい。

1番目は世界的にも魅力度が増した宿泊施設である。

大手のチェーンホテルや大型の宿泊施設、温泉施設などについては次々と新しい施設ができているが、どのようなものかは大体予想がつく。しかしながら、小規模の魅力的な宿もひっそりと多く設立されているのだ。そしてそれらは、世界的な基準で行ってもあまりに素晴らしく、もちろん値段もそこそこするが、そこに泊まりに行くためにぜひ旅行したい位にクオリティーが高い。そのような施設に触発されてか、そのエリアの近くにあった古ぼけた温泉旅館なども素晴らしくリノベーションされて良い感じになっている例も多数ある。

やはり贅沢を知ってしまった我々は昔の古い旅館や施設に満足して泊まると言う事は結構難しいのが現実ではないか。せっかく旅行に出たのだから、自分の家とは違う日常的な体験をしたいと思っている。これは世帯所得にかかわらず皆が思っていることである。そして今コロナ禍でも建設が進み、日本全国にそのようなところが数多くできているのだ。予約や決済がインターネットが進んで小規模事業者でもできるようになったことも後押ししている理由であろう。

2番目に食事が非日常的な位おいしいレストランが数カ所あると言う事。

これは言わずもがないくつかのテレビ番組やネットの影響からご当地の食材やソウルフードなどの素晴らしさが宣伝され、お客が増えて、そして売り上げが上がったところで、リノベーションや改装がされてさらに良い循環になると言うことが起きている。以前ここでも取り上げたがガストロノミーツーリズムと言う事が定着して、長期的なトレンドになっているのは否めない。

3番目は交通インフラが整っていると言う事。

日本に海外から多くの方がいらして満足度が高いのは、日本が繁栄を極めた時期に建設された交通インフラである。昭和そして平成につながる中で、世界最高峰の高速鉄道や実は飛行機の便がとても発達して、なおかつ高規格道路が高速道路含めて、全国縦横無尽に巡らされよく整備されてかなり短時間でこの細長い国土を移動できるようになったということが挙げられる。これはなかなか他の国では一朝一夕で達成できない素晴らしいことである。

例えば北海道では鉄道の路線がどんどん廃止され、一部不便になった方もいらっしゃるが、そのかわり、高速道路網がものすごく発達して以前では1日で回りきれなかったところがあっという間に移動できると言うことになっている。車だから自由に行き先もカスタマイズできる。朝、十勝平野でおいしいお菓子を食べた後に、夕食は釧路で海産物を堪能し、お土産を買って東京に日帰りするなどと言う離れ技も簡単にできるようになっている。金沢や富山などもグルメを堪能しまくって、夕食の後東京に戻ると言うことが簡単にできる。もちろん宿泊も兼ねれば、以前よりも短い日程で満足度の高い旅行ができるのだ。

以上の3点からそこに根ざすお菓子屋さんが同じように、地域の方々以外にもアピールできる魅力を十分に発信され、お店を少しリニューアルされて、街の顔として、そして他では買えないお土産を販売される場所として、存在感を示せたらいいのかなと思いながら、出張を重ねている。

代表取締役 尾関 勇