行政における食品ロス削減への対応変化
食品向けのパッケージを作成していると裏面表示を間違えてしまったので修正したい。新たな法改正による対応をする為表示を見直したいなど完成したパッケージを変更したいというニーズは少なからず存在しており、その為に廃棄しないとならないパッケージや食品は後を絶ちません。
昨今SDGsや食品ロス削減などが当たり前の世の中になってきて、これまでNGだったことが緩和されたりと、食品ロスを減らすために世の中も変化して来ているようです。
消費者庁は2021年3月17日から食品ロス削減を目的に、食品表示基準に違反する食品表示の修正について新たな修正方法の運用を開始しました。正しい表示を記載したPOPシールまたはネックリンガーを容器包装に貼付または配置するなどの簡便な修正方法を認める制度です。
また、消費者に誤認を与えない誤字、脱字等の表示ミスについては、食品ロス の削減を推進する観点から、安易に自主回収を行わないと大きく変化していることもあります。
アレルゲンや消費期限表示などの安全性に関する表示事項の修正はこれまで通り認めず、、このケースは食品の自主回収(リコール)届出が必要である(事業規模問わず)ようではありますが。
こういった消費者庁の変化に様々な意見があり、「一部法定義務表示制度の緩和」、「一括記載される義務表示の重要性を無視したもの」との批判の声が一部あがっていることもありますが、消費者への周知活動はこれからであることから、周知に十分に注意し、食品事業者または関係する事業者は内容に留意して責任をもって管理すれば新たな制度を活用できるのではないかと思いました。
マーケテイング部 藤本