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こぢんまりとしたセンスの良い飲食店が多いイメージの街、代々木上原。
砂糖不使用ながら本当に美味しい和菓子のお店があると聞き、伺ってみました。

代々木上原駅から少し歩いた商店街の一角に小さな店舗を構える、『和のかし 巡』。
砂糖不使用のみならず、できる限り有機栽培や自然栽培の素材を使用し、卵・乳製品・小麦粉・そば粉・動物性原材料や添加物、精製されているものは一切使わないというこだわりのお店です。

もともと自然派コスメブランドのPRをされていた、店主の黒岩典子さんがお店をオープンしたのは2016年。ご自身やご家族の体調など様々な要因が重なり、食について改めて考え、マクロビオティックについて体型的に学ばれました。その後、製菓学校にも通い、もともと好きだった和菓子を、体に良く、美味しく作りたい、という思いでオープンされました。
看板商品は『なめらか餡』。一見、漉し餡のようですが、実は全く違います。なんと、小豆の皮もアクも一切捨てずに、丁寧に丁寧に、なめらかさを追求したオリジナルの餡です。
店頭で一口、味見させていただきましたが、予想を超える滑らかさと小豆の風味に驚きました。アガベシロップの軽い甘さが小豆本来の甘さを引き立て、皮も使っているからこその、豆らしい香り。アクを捨てていないのが信じられない、雑味の無さ。自然栽培だからこそできる、素材を丸ごといただくしあわせ。

こちらの餡を使っているのが、店頭で美味しそうに並ぶ、「福巡り」という大福と、「笑みこぼれる餡」です。「福巡り」は玄米と雑穀を使った生地が香ばしく、小豆の香り立つ餡と見事に調和しています。玄米と雑穀の餅生地はどこかざらついたイメージがありましたが、なめらかさの中に程よく残る粒の食感が、小豆の風味を引き立てて本当においしい。より、小豆の存在感を感じられる、つぶ餡もあります。個人的に、豆大福を選ぶなら粒あん派なのですが、「なめらか餡」の虜になってしまったので、オススメは「なめらか餡」です!

そして、乳製品を使用していない生チョコが入った「笑みこぼれる餡」は一口サイズのあんこ玉、といった風情。今回は抹茶餡をいただきましたが、表面にまぶされたココナッツと、コアントローが使用された大人の味の生チョコ、そしてしっかりとほろ苦さを感じる抹茶餡の取り合わせが新鮮かつ絶妙。

もう一品、本当に美味しかったのが、さらりとした舌触りと黒胡麻ペーストのコクを同時に楽しめる「黒胡麻葛プリン」。藻塩で引き出された旨味と甘味のバランスと、するすると舌の上で溶ける本葛。コクがあるのにあっさりしていて、まるで上質な和食のデザートの様。あまりの美味しさに、深夜に帰宅した夫を捕まえ、私が食べたかった「甘くて美味しいもの」ってこれだったの!!と熱弁をふるったのでした。ちなみに甘いもの好きの夫、コンビニスイーツもよく食べているので、甘さが足りない、と言うかと思いきや、このくらいの甘さが本当は丁度いいよね、と意外なコメントでした。

他にも、季節のお菓子や焼き菓子など常時5〜10種類のお菓子が揃い、イートインメニュ
ーもあります。
体内の血の巡りが健康に繋がり、人との巡り合わせがしあわせに繋がる。こうした想いを込めて名付けられた『和のかし 巡』。代々木上原散策の際には、ぜひのぞいていただきたいお店です。



茶寮 和のかし 巡
住所:東京都渋谷区上原3-2-1
電話:03-5738-8050
営業時間:10:30〜18:00
定休日:月曜日
http://www.wa-meguri.com/

(text&photo by島 祐子)




駅近くの住宅街に、2014年にオープンしたパティスリー「アディクト オ シュクル」。
店名はフランス語で「甘いもの中毒」を意味するという、甘いものが大好きなシェフパティシエール・石井英美さんが開かれたお店です。
 
木のぬくもりを感じる店内には、上質な素材で作られたであろう香りの良い焼き菓子、季節を彩るフレッシュなケーキ類が並びます。シェフはラデュレなどの名店で修業を重ねた方。近隣に住むファンも増える中、今春には、選び抜かれた人気店やパティシエが週替わりで登場する新宿伊勢丹のマ・パティスリーにも出店されていました。
 
さて!今回は土曜日の午前、ふと立ち寄れる時間が出来たので、新作のスイーツを求めて訪れました。午前10時の開店近くにもかかわらず、すでに焼菓子ギフトを求めるお客さまが数名いらっしゃいました。
イートインはカウンター席のみですが、小さなお茶の時間にはぴったりな空間です。ショウケースには、どれも美しく、手の込んだ仕上がりのスイーツが並びます。そこで初夏にむけての新商品、「Claire クレール」を頂くことにしました。こちらは見た目にも爽やかな柑橘のジュレ、そしてクリームとムースの層と重ねられています。ジュレは、甘夏、晩柑、不知火という3種類を、シナモン、クローブ、アニスなどの香辛料でマリネしたものです。爽やかな甘味にすっと馴染む優しい苦みがあります。そしてそのジュレを引き立てているのが、柑橘クリームとココナツムース層。口の中でほどよく溶けとても相性が良く、何より柑橘の香りを一層爽やかに感じさせます。美しさと香りと美味しさと、五感が全て満たされるような一時でした。
 
最後に・・・シェフの腕前はさることながらそのお人柄も魅力なのです。以前から手土産や御祝いのギフトのために訪れていますが、どの商品を選ぼうか迷っているとお声がけくださって、お菓子の丁寧な説明とともに贈る相手のこともあれこれと真剣に考えてくださいました。お店全体に優しい気配りが感じられるのはシェフのお人柄だと思います。




Addict au Sucre(アディクト オ シュクル)
住所:東京都目黒区八雲1-10-6
電話:03-6421-1049
営業時間:10:00〜19:00
定休日:火曜日(水曜不定休)
http://www.addictausucre.com/

( text&photo by長内 智子)




 

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