皆さんはあんみつをどこで食べますか？
きっと大抵の人が甘味処、と答えるでしょう。でも今回私が行ったのはちょっと珍しいあんみつの『専門店』なのです。

台東区と墨田区を繋ぐ桜橋の墨田区側のふもとに2014年、あんみつ専門として『深緑堂』さんはオープンしました。カウンターとテーブル2卓の店内は店主の鈴木さんが一人で切り盛りされています。あんみつは一日限定50食で全て手作り。店内にはメニューの裏にこのこだわりが書かれた紙が置いてあります。三種のてんぐさをブレンドして毎日手作りしているという寒天はかなりな歯ごたえでてんぐさの香りがふわっとします。昔ながらの製法で作っているさらっとしたのどごしの良い漉し餡と、ここ数年なかなか手に入りずらかった波照間産と少し苦味のあさ西表島産の黒糖ブレンドの黒蜜、これが寒天の美味しさを更に引き立たせます。トッピングには肉厚の長野県ドライあんずとその場で茹でてくれる艶やかな白玉、えんどう豆、赤すぐり、クルミ。これがまた個々でもすごく美味しいのです。正直、今まであんみつにトッピングされたものを美味しいと感じた事がありませんでしたが、ここは違います！！ひとつひとつに感動を覚える程美味しいです。そしてこれが合わさって相乗効果を発揮し、ものすごく美味しいあんみつに仕上がっているのです。写真でお分かりになりますでしょうか、この完璧なビジュアルを。もはや芸術品と言った方がいいレベルです。丁寧に丁寧にひとつずつ作っているのがよく分かります。さすが専門店、すっかりこのあんみつに心を持っていかれました。

後から知ったのですがサービスで出されたほうじ茶がとても美味しいなと思ったら、京都の老舗『一保堂』さんのほうじ茶でした。こんなところにも店主のこだわりを感じます。とても素敵なサービスですがガブガブ飲んでしまって少し罪悪感を感じてしまいました。。

この他、季節限定であんみつ以外のメニューも食べれるかも知れません。売り切れの場合は早じまいする事もありますので、是非ともツイッターをこまめにチェックする事をお勧めいたします！

■あんみつの深緑堂
住所： 東京都墨田区向島5−27−17
電話： ０3-6658-5449
営業時間：11:00〜18:00（LO17:00)
※売り切れの場合早じまいする事もあります。
定休日： 月曜日・木曜日 (ただし祝日の場合は営業いたします。）
https://twitter.com/shinryokudo

(text&photo by田中　美幸）
 

オタクカルチャーの中心地秋葉原。以前ここに大きな青果市場があったのをご存知でしょうか。市場の名前は「神田青果市場」。江戸から大正まで、大賑わいの市場でした。その跡地に、2013年、日本中の「いいもの」を集めたCHABARAがオープンしました。

今回訪問したのはCHABARAの一角にある「KURAMOTO STAND」。新潟の菊水酒造さんが運営しているカフェで、お酒はもちろんのこと、酒粕や麹を使用したフードやスイーツが楽しめます。

注文したのは「りんごと酒粕のタルト」。ふんわり酒粕の香りが漂い、キャラメリゼしたりんごの酸味と絶妙なバランスでマッチ。

しっとりとしたタルト地とあいまって、濃厚な味わい。けれども重たさは感じさせず、あっという間に食べきってしまいました。

スイーツは他にも杜氏チョコレートムースやお団子などどれも気になるものばかり。そんなラインナップの中、思わず二度見してしまうのが「ビューティーベリーさかすけ」。

ん？さかすけ？さけかす？と、反応してしまうこちらのメニューは、酒粕を乳酸菌醗酵させて作ったスーパー酒粕「さかすけ」にベリーのソースを合わせたもの。このさかすけ、スイーツだけでなく、フードメニューにも使用されているとのこと。どんな味なのか気になります！

そしてこのお店、スイーツを頼むと、なんとサービスで菊水がいただけるのです!!日本酒とスイーツのマリアージュ、おいしくいただきました！

併設されている日本酒セレクトショップ「KAYOIGURA」では、オリジナルラベルの日本酒も作れるとのこと！酒育セミナーなども行っており、お酒好きにはたまりません！

おやつタイムにちょっぴり日本酒、癖になりそうです。

■KURAMOTO STAND
住所：東京都千代田区神田練塀町8-2 CHABARA 内
電話：03-3258-0131
営業時間：11:00〜20:00
定休日：休館日以外の定休日なし
http://www.kuramoto-stand.com/

(text＆photo by久保 範子)