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代々木八幡にある『NATA de Cristiano』。メニューボードとして外看板が立つのみで、 それ以外店名を外から確認することはできない。大人二人が入ればいっぱい程度の
店内に小さな窓口が切られ、そこから注文する。

最近、売れる菓子とは何か、人気のある店とは何か、といったことばかり考えている。 至極商業的というか、職業柄の悪癖なのか、我ながら嫌になる時がある。一体、菓子とは何なのか。何のために存在するのか。

そこで提供されるのは、「ポルトガル式の玉子タルト」。塩気を感じる生地は高温焼成によりさっくりと焼きあがっている。中からはとろりとしたたる鶏卵のクリーム。懸念していた卵臭さなどは一切感じさせない、自然な甘さが広がる。酒に合うと謳っていたので、赤ワインを用意してみたが、なるほど、塩味が引き立てる甘味が酸味を和らげて口どけが良い。

とある菓子店の店主が言っていたことが思い起こされる。江戸時代に大成した和菓子も多い中で、例えばカステラは400年以上も前に日本に伝わってきたが、これは和菓子なのか。菓子の定義にどれほどの意味があるのか、と。

玉子タルトがパステル・デ・ナタ、卵黄のスポンジケーキがパポーシュ・デ・アンジョ、 メレンゲのスポンジケーキがボーロ・デ・クララ・コン・ショコラテというらしい。小難しい名前でメモがなければ覚えきれないが、すべて食した感想は単純明快、「おいしい。また食べたい。」

そんな話を聞いた後で、家の近くにポルトガル菓子店があると知ったものだから、行かずにはいられなかったのだ。私にとっての菓子とは何かを知るために。だが、ワインで絆されたからか、旨い菓子に出会った感動からか定かでないが、考えるより先にジョン・ダンの言葉よろしく駄洒落が口をついた。
「ゆえに問うなかれ。誰がために菓子は成るやと。そは汝がために成るなれば。」

あながち悪くないかと思う。日本でポルトガル菓子を食してワインを飲むのに違和感が無い時代。そんな時代でも菓子の意義は変わらない。心が豊かになればそれで良い。皆にその気持ちがあればこそ菓子は時代を超えてあり続ける。淘汰か繁栄かは時代の問うこと。逆に私の抱える悪癖は時代に問わなければなるまい。

愁眉が開けたところでまた食べたくなってきた。次は白ワインとパステル・デ・ナタか。



■NATA de Cristiano
住所: 東京都渋谷区富ヶ谷1−14−16−103
電話: 03-6804-9723
営業時間:10:00〜19:30
定休日:無休 ※年始は休み
http://www.cristianos.jp/nata/

(text&photo by竹野 由航)
 




小雨降りしきる某日、ガラス越しに電車の見えるカフェ行ってきました。電車の見えるカフェというとは、駅ビルを始め線路沿い等、星の数の程ありますが、こちらのカフェは、一味違います。何と、昔の駅のホームなのです。

1943年に閉鎖した旧万世橋駅を改装し2013年、新たに 「mAAch ecute KANDA MANSEIBASHI」として生まれ変わりました。一階の高架下だった部分には、駅の構造を活かした、おしゃれな雑貨屋やカフェが軒を連ねます。1912(明治45)年の駅開業時に造られた階段「1912階段」を上がっていくと、以前ホームだったところにこのカフェはあります。

カフェの名は CAFE &和酒 「N3331」。今回は、フォンダンショコラとアイスコーヒーを頂きました。両面ガラス張りの解放感の有る店内には、ひっきりなしにやってくるJR中央線の車両を見る事が出来ます。秋葉原にほど近いことから海外からの観光客や電車好きの子連れ等、幅広い客層の方に人気です。休日は行列に並ばないと入れないほど。伺った際には真冬にも拘らず、テラス席まで満席でした。

CAFE&和酒 と、いう店名の通り、店内にはたくさんの和酒が。メニューには軽食もあり、夜はBarとしても楽しめるとのこと。電車を見ながらほっと一息、この場所がまだ駅だった頃に思いを馳せながらゆっくりすることができました。3331サンドイッチ等気になるメニューもたくさんあったのでまた訪れたいお店です。電車に興味がない方でも十分に楽しめるCAFEですので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。。。
通勤で毎日使っている駅のホームがもしかしたら数十年後には別の用途で使用されるかもしれないと思うと、毎日の通勤が少し楽しくなるのでした!

■N3331
住所:東京千代田区神田須田町1丁目25番地4
電話:03-3257-8910
営業時間:月〜土 11:00〜23:00(22:30LO)
               日祝 11:00〜21:00(20:30LO)
定休日:不定休
http://n3331.com/

(text&photo by久保 範子)




 

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