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News of package Making







 
 

日々、クライアントのパッケージ製作に携わっている営業担当者。
その仕事を通じてプロならではの視点で見た現状、課題などをコラムにしました。
製造現場からのホットな情報としてお読みいただければと思います。

 
 
 


 

技術の「再構築」の必要性
〜「風合いのある厚い紙」の選択における一つのご提案を例に〜

パッケージは内容物を「保護」するのを前提として、実用シーンでの使い勝手などの「機能的価値」と、
商品をより魅力的に消費者へ伝える「情緒的価値」としての2つの役割を担うものであります。もちろん、ここには内容物とのコストバランスも考慮されなければなりません。これらを兼ね備えたオリジナルパッケージこそが、弊社の追求する「用の美」です。

しかし、パッケージコーディネーターとして様々なお客様のご要望を直で聞く中で、年々この「用の美」の実現は難しくなってきているように感じます。それは、消費の傾向がミニマム志向・パーソナル化に向かうにつれて、パッケージに期待される役割もシビアになってきているからです。ミニマム志向にはより一層のパッケージコスト減を。一方で、パーソナル化では低コストながらの差別化・独自性を。パッケージもいち工業製品である以上、この相反する反比例を打破するのは容易ではありません。

昨今では「働き方改革」の旗印も影響して、工場内でも効率化が求められる時勢で、現状その余地がどの現場からも失われてきています。
 
それでは、私達パッケージコーディネーターはどうやって皆様のご要望に応え、市場拡大に貢献していけば良いのでしょうか。この答えは、新技術開発への期待と努力を継続することも大事ですが、それと同時に、これまでに積み上げ、研鑽してきた技術・知識・経験を「restructure;再構築」することにあると考えて
います。
 
例えば、「風合いのある紙でミニギフト箱を作りたい」となれば、ファンシーペーパー(意匠性の高い紙)を選択することになりますが、箱にするには相当程度の厚みが必要となってきます。もちろん、気に入ったファンシーペーパーから適する厚みを選択することが近道ですが、するとコスト高の問題に直面することとなります。もしくは、適する厚みが規格に無く、強度を犠牲にする場合も少なくありません。
 
ところが、「厚い紙」というのを因数分解して、「風合いのある薄紙」+「強度を保つ厚紙」という構造で考え、これを適する素材に置き換えて、再構築するのはどうでしょう。工程が増して、製造過程でのロスのリスクが増える分、かえってコスト高になることが懸念されてきた手法(「貼合(てんごう)」)です。しかし、
もともと厚い紙に薄い紙を貼合わせるという工程は、視点を変えてみれば「貼箱」という形で古くから技術が培われてきた分野です。従って、貼箱の技術を備えた工場では、高いクオリティを保ちながら効率的に貼合(てんごう)を実現することが出来るのです。当然、その後の工程で箔押し・エンボス加工を施すことにも長けています。この技術を活用しつつ、最終的に箱に組み上げるのでは無く、抜き・貼りの加工へ回せば、お客様のお好みの紙で、お好みの厚みを担保しつつ、結果的に低コストも実現できる可能性を秘めているのです。(少し大袈裟な書き方をするとまさに「オリジナル紙」が生み出されるのです。)
 
こうした既存の優れた技術を、別の異なる分野の既存技術と組み合わせる発想・工夫こそ、先に挙げた「再構築」の意味です。ともすると私達は製品の最終形態のクオリティの高さにばかり注目してしまい、製品に至る各工程を十把一絡げに見てしまいがちですが、その工程とは、言い換えれば個々の優れた技術の結晶であります。そこで磨かれた技術は、実は別の技術と組み合わさることで、新たな形に変化する可能性を十分に持っているのです。
 
時代が移り変わり、消費が変わる現在だからこそ、弊社パッケージコーディネーターも知識・技術を一つの「点」として柔軟に捉え直して、別の「点」と結びつける「再構築」のスポークとなるべく、日々研究を重ねています。
 
「用の美」の実現はもはや一筋縄で行く時代ではありません。しかし、弊社は諦めません。お客様のご要望に耳を傾け、視点をパラレルに展開して、とことんご提案を致します。そして、皆様のご相談一つ一つが弊社の「再構築」の原動力です。パッケージに関して、お悩みのことがございましたら、ぜひお声掛け下さい。難しい課題に対して、私達も一緒に悩み・考え、そこから新たな形を生み出していけることを日々心待ちにしております。




■マーケティング部 主査   竹野由航

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