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オーナーズコラム

かつてない環境対策への波  2019.1


昨年、世間を騒がせたニュースの一つに「マイクロプラスチックごみによる海洋汚染」問題があった。発端は、廃棄されたストローをウミガメが吸い込んでしまい、非常に苦しそうにしているところを出血を伴いながら人間が除去してあげている映像であった。

ここから、世界の海には大量のプラスチック浮遊ゴミがあり海洋生物が誤って食べてしまっている、クジラなどの体内からも大量に見つかっている、という報告が連日マスコミから報道されるようになる。ワールドワイドにお店などを展開する企業は、こぞってプラスチック製のストローをやめると発表。すぐには難しいので、2〜3年のうちに紙製ストロー導入かストロー不使用という方向性である。

問題の根源はストローにとどまることはなく、海洋に浮遊物として存在するマイクロプラスチックが、深刻な環境汚染を引き起こしているというもの。ついには、日本政府でもマイクロプラスチックの使用抑制を促す「改正海岸漂着物処理推進法(議員立法)」を6月15日の参院本会議で可決、成立した。公布と同時に施行となったのである。

これには強制力はないのだが、続いて環境省は10月19日に、レジ袋の有料化の義務付けを含んだ使い捨てプラスチックの削減戦略を示した。スーパーやコンビニエンスストアなどの小売業を対象に、2020年度以降の義務化を目指すというものだ。

国内では年約900万トンのプラスチックごみが排出されており、そのうち約400万トンが包装容器やペットボトル、レジ袋といった使い捨てプラスチックであり、家庭などから出る一般廃棄物の約8割を占めるとも言われている。加えて、日本は1人当たりの使い捨てプラスチックの使用量が米国に次ぐ2位。レジ袋製造数は年間なんと450億枚。それなのにカナダで行われたG7サミットで「海洋プラスチック憲章」に署名しなかったことで、国際社会の目は厳しいとされる。

なかなか難しい。

すでにマイクロプラスチックは、10月23日に欧州消化器病学会で、オーストリア、ウィーン医科大学の胃腸病学者であるフィリップ・シュワブル氏により人間の中からも見つかったという研究結果が報告された。予想していたとはいえ、とても衝撃的であった。

問題はストローだけの話ではないのである。人類は生活に関わる全般での見直しを行う必要性があるという定義だ。言わずもがな、便利さを享受している人間はプラスチック製のパッケージをやめることは不可能に近い。なので製造側である弊社などは、今年以降のさらなるプラスチック製の包装材に対する厳しい見方に解決策を見出していかねばならない。早速アンゼン・パックスでは、EUを参考例に国を超えて調査を行い、多くの環境対策型の製品開発を行っている真っ最中である。

簡単なことではないかも知れませんが、地球環境に対して本気で取り組んでいる88年目のアンゼン・パックスです。



《参考文献》
・ナショナルジオグラフィック日本版ニュース 
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/102400459/

・日本経済新聞オンライン 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36683740Z11C18A0EA2000/



代表取締役社長 尾関 勇

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